南座までに得た事とは
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勝勢蓮でございます
前回東京の舞台で望外の喜びを得たと書きました
それはただ、その場の評価が嬉しかった訳ではなく、私たちが日々精進していた結果がこういった形になったことが嬉しかったとお伝えしたかったのです
といいますのも、本来この曲の清掻きの部分は、今年の年頭に惜しくも亡くなられてしまった、杵屋勝国先生と、社中のエースとの掛け合いでなされるはずでした
しかし、そうはなりませんでした
また、お弟子さんの国悠さんと掛け合いの話もありましたが、結局のところ社中で完成させる動きとなったのが4月のこと
相方として抜擢されたのが私でした
そこから
2ヶ月の血のにじむような努力が実を結び徐々に
相手の音色が自然と聞こえてくるように
こういった共同作業、掛け合いの演奏というものは、相手の音がはっきりと聞こえていないと、自分のバチ捌きも正確にリズムを刻むことができません
それでも
勢諷先生から「よく弾けている」と認めていただいたのは、舞台に立つ、前日のことでした
そして、
「上手に弾けても弾けなくても、ただ稽古した分を頑張って励みなさい」
とも仰っていただきました
私は、発表まで、たったの2ヶ月しかない中で、それでも私達ならできると信じ、やり通すことを許してくださった先生の信頼にお応えすることができたことがとても嬉しく思っております
たった2ヶ月ほどの間に、へこたれない精神力・良い音色を的確に聞き分ける耳・それを形にする手技など、かなりいろいろな事が上達したのではないかと自負しております。
今回の舞台までのお稽古や舞台での経験、それら全てがお弟子さんの成長の一助になればと思っております
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