お稽古と練習の違いとは?

お稽古と練習の違いをご存知でしょうか?

私もつい最近まで「お稽古も練習もおんなじ意味でしょ?と思っていました。
(え!皆さんは知っていたって?一緒にしてごめんなさいね。オホホ(;^ω^))

いやあアラフィフにして初めて知る!というね。何年生きても知らないことだらけですよ。

(いいから、本題に行け?)

まあ、そう慌てなくてもw


とは言え、勿体ぶるような話じゃないんで、ここらでお伝えするとですね。

練習もお稽古も未熟な自分を高めることには違いがないのですが、

目的が違うとのこと。


練習は試合に勝つためのスキルアップであり、訓練をさすのに対し

お稽古は昨日の自分より今日、今日より明日と高みを目指す己を磨くためのものだそうです


志の高そうな猫ちゃん



いやあ、よく先生から、
「誰とも競う必要はないんよ?自分と三味線が向き合って精進することが大切なんよ」と諭されていたのですがね…分かっているようで分かってなかった。です。

誰かに勝つつもりはないと思っていたのですが、やはり、戦後教育の賜物なのか、私個人の資質なのか、負けず嫌いな心の癖が出ていたようで。

私にとっては稽古ではなく、ずっと三味線の「練習」だったようです。

心の奥底では何かに勝つつもりの練習なので「勝たねばならないといった「義務感」」のような感覚がずっとありました。

また、いつの間にか、先生から褒められること、叱られないことが目的にすり替わってしまうんですよ。

更に言うなら、技を磨くというより、昨日の自分より上手くなって、自分や周りを見返してやるんだ!的な感覚で「練習」していたことにも気が付いたんです。


怖いですね?無意識ってw


日本古来の芸事や○○道というものは、全て練習ではなく「お稽古」いう言葉を使います。

勝った負けたで一喜一憂している場合ではないということでしょうかね?道を究めるということは。日本人の感性のすばらしさに、感服しながら、今日からお稽古に励もうと思います。


湊馨

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