追善公演にむけて

勝勢蓮先生インタビュー:

心をひとつに、音の花を咲かせるために

今回の追善演奏会に向けて、勝勢蓮先生にお話を伺いました。
 70代とは思えぬ凛とした佇まいの蓮先生は、勢諷先生のご門下として、勢久先生の孫弟子にあたります。


「とても、ドキドキしています」と語る蓮先生。
 この一年間、出演メンバーと共に毎月の合同稽古を重ねてきたそうです。
「勢諷先生の意気込みが並々ならないもので、それを支えたい一心で頑張ってきました。今回の舞台は、その集大成が実を結ぶ瞬間です」


プロとの共演経験はあるものの、「やはり同じ舞台に立つのは緊張します」と、率直な胸の内も明かしてくださいました。


勢諷先生の意気込みについて尋ねると、蓮先生はこう語ります。
 「会の皆をより高いレベルへ引き上げたい。次の世代を育てたい。広島で長唄の輪を広げたい。そして、この演奏会をきっかけに、勝諷会として何年かに一度は演奏会を継続していきたいという強い思いがあるんです」

最後に、蓮先生は静かに、しかし力強くこう結びました。
「心をひとつにして、稽古に励んでいます」

その言葉には、音を通して師匠の想いを継ぎ、未来へとつなげていく覚悟が込められていました。


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